21日（月）
　麻生外相：自民党総裁選に正式出馬表明

　⇒出馬し、どこまで支持が得られるかで今後の自身のポジションも決まります。ここまできたら意地を通さなければ．．．。

22日（火）
　中心市街地活性化改正法の施行（関連HP）

　⇒考え方は良いと思うのですが、もっと根本的なところから考えていかないと“真の地域の活性化”は難しいでしょうねぇ。

　７月度全国スーパー売上高（日本チェーンストア協会HP）


23日（水）
　日ASEAN経済担当相会合にて経済連携協定などを協議

24日（木）
　７月度企業向けサービス価格指数（日本銀行HP）

　国際天文学連合が太陽系の惑星を増やす定義案の議決（国際天文学連合って何？）

25日（金）
　７月度全国消費者物価指数（総務省HP）

昨日、事務所で仕事をしている最中にフタタの記者会見のニュースが入ってきました。色々と考えた上での結論だったのでしょう。フタタの二田社長は淡々とコナカを選択した旨を報道陣に語っていた。

この完全子会社化による経営統合が良かったか否かは詳しい情報が無い私が評価することは意味が無い。しかし、今回の一連の動きは経営を専門としている人間にとって共感する部分と失望する部分があり、勉強になりました。

共感できる部分としては、

①成熟市場に属する企業の取るべき戦略

今回の舞台となったのは国内紳士服市場。このマーケットは1991年をピーク（つまりバブル経済の崩壊まで）に縮小傾向にあります。
この後、俗に呼ばれています団塊世代が大量退職に伴い、急激に低迷していくことが予測されています。このマーケットでいかに生き残るかという課題を解決するため選択された戦略の１つが買収前の「アライアンスによる包括的な効率化」であり、その発展したものが買収ということになります。

よって、この一連の動きは今後の日本企業の行動を占う重要な先行事例と言うべきものと言えます。大概の日本企業は成熟期に入っており（そもそも日本経済自体が成熟～衰退に向かいつつあり、政策としてどのように成長力をつけていくかを議論されています）、どの企業にも可能性がある話なのです。もちろん、大企業だけでなく中小企業もです。この戦略を無視しては、もはや他企業に飲み込まれていくこととなるでしょう。

経営者及び幹部はよく勉強しておきましょう。

②日本型買収提案の仕方

今回のAOKとコナカの行動は非常に日本の国民性を考えたものだったように思います。以前にも触れましたが、日本人の気質は大が小を無理やりに飲み込むような形の買収は「悪」と認識する傾向にあります。これは弱者を擁護することが日本人の正義であり、美を感じる国民性によるのではないかと考えます。

そのように考えると王子製紙によるTOBやファンドによる買収と比較すると誰もが穏やかな気持ちで見れたのではないでしょうか。つまり、この経営統合の話題がマイナスのイメージではなく、むしろプラスに取られる余地を残した行動だったように思えます。

③AOKの去り際

フタタはコナカを選びました。競り負けたAOKIの青木社長はコメントとして「私の提案は今でもベストだったと思う。だがフタタとコナカにはエールを送りたい」と語っていた。

まさにスポーツマンシップといったところです。

これも前項同様、イメージアップとしては上々だったのではないでしょうか。競り負けてても顧客である消費者を味方にできれば結果的には「勝ち」ということになります。

以上の①～③ように今後の企業経営において非常に勉強になりました。

一方、次の点は大変残念に感じる。それはコナカを選択した理由である。決定理由は明快なものではなく、二田社長も言っているように「定性的な要因」のようである。

確かに企業統合を行う際、企業文化は重要な意味を持つ。あまりにも合併した企業同士の文化が異なり、相乗効果があげられない、あるいは一方の存在が否定され、消滅してしまうというケースはある。
しかし、今回のケースのように成熟したマーケットをどのように生き残るかいった戦略の手段として用いられる場合はコレだけではいけない。明確な効果が想定されず、ぬるま湯に浸かった状態のままの経営統合では何が変わったのかが分からない。これで効果が上がるのだろうか。

どちらにしても、良い学習内容でもあったし、この２社の今後はこれからの自らの会社の今後として注視していく価値はありそうです。

そろそろ企業の中には盆休みから通常モードに戻ってきたところもあるようです。

しかし世の中、盆休みなんて言ってられない状況です。案の定、小泉首相は靖国に参拝したし、小規模ではありましたが中国や韓国では抗議活動が起こっています。
また、北方領土歯舞諸島の貝殻島付近でのロシア警備艇による銃撃・拿捕事件が発生した。（実弾による威嚇射撃とは変な話である）

ビジネスではAOKIとコナカによるフタタへの買収攻防。社会では東京エリアでの大規模停電。そう言えば、夜中にはかなり大きな音で雷が鳴っていました（これはあまり関係がないですね）。

先日も書きましたが、今年の盆休みはいつもよりゆっくりできました。しかし、スタートダッシュが必要な予感がします。読者の皆さまも気持ちと頭を瞬時に切り替え、頑張って今年の後半戦をがんばっていきましょう。

14日（月）
　フタタ、AOKIの提示した経営統合案の回答期限（現在の株価）
　７月度企業倒産数（東京商工リサーチHP）

15日（火）
　終戦記念日
　※小泉首相は靖国神社に参拝するでしょうか？
　　　現在の中国、韓国の情勢から考えると混乱は少ないと思われますが、「不買活動」などは気になります

16日（水）
　日本銀行の政策委・金融政策決定会合の議事要旨の公表（参照HP）

17日（木）

18日（金）
　楽天６月度中間決算報告（現在の株価など）
　沖縄全島エイサー祭り（参考HP）
　※沖縄、個人的に好きです。私が住んでいる横浜市鶴見区にも
       多くの沖縄の方が住まわれていて、「小沖縄」みたいなエリアが
       あります。
　　 もし横浜の鶴見に来る機会がある方はここのお店を覘いて
       みて下さい。隣で沖縄料理も食事できます。

今週は旧盆を含み、お休みの方が多いのではないでしょうか？
お盆は仏教的に捉える方が多いようですが、日本人として昔より親しまれてきた行事の１つです。
（調べるにはこちら）
仏教的に考えれば、むしろお寺では毎日がお盆みたいなものです。
宗派によっては色々な意味があるようですが、私的には年に１度くらいはご先祖様のことを思い浮かべ、自分探しをしてみるのも一興かと思います。

先日、京都の方で特定業界向けの展示会が開催された。もう１つの会社であるリードプランニングの方が関連する業界でしたのでスタッフをある会社のブースに派遣しました。従来、関西地区でのこの手の展示会は大阪で開催されます。今回、京都での開催は初めてとの事でした。

スタッフからの情報によると来客数は少なく、盛況だったかと言われるとそうとは言えない状況だったそうです。もっとも同じような展示会を大阪や東京で開催しても以前より盛り上がらなくなってきているのが現状と言えます。これはどこの業界でも同じ悩みを持っているように思います。盛況と思われるのは決して多くない予算を思い切って著名な人を呼んでセミナーを開いたり、実用的なものやプレミアムが付きそうなサンプルを配布している場合のみのような気もします。

当社のスタッフはこのような状況下でもしっかりと名刺を配りまくったようです。自慢のようですが頼もしい限りです。ただ本番はこれから！

上記のような状況の中、最近の来場者は「真剣にビジネスのネタを求めて」と言うよりは「暇つぶし」や「冷やかし」、「話題のネタ集め」色が強い。名刺交換しても出展者側自体が「真剣にビジネスを創る」と主旨を忘れているようで、フォローもしない。当然、来場者もそんな事を期待もしない。

業界団体の自己満足のような展示会は本当に必要なのだろうか？

ただ、私も経営コンサルタントの端くれで、しかも得意分野がマーケティング。この現象自体も研究テーマになる。せっかくスタッフが名刺を配りまくった展示会。これを元にどのように今後を展開していけば、商談率が上がるか、受注率が上がるかを考えたい。

「転んでもタダでは起きないのが経営コンサルタント」なのです。