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先週の話になりますが、25日の夕刻、妻から1通のメールが届きました。内容は「TBSの「イブニング・ファイブ」で大川くんが紹介されている」というものでした。大川くんとは14歳の男の子で以前、ブログでも取り上げさせて頂きました。彼は先天性の難病で、3歳から口から食物を摂取でず、生体移植をしなければ命すら危険でした。そこで早速、私も事務所でテレビをつけてみました。
番組は父親から腸を移植する大川君の様子を追ったものでした。彼は意外なほど明るく振舞っていました。強い子です。さすがに手術直前ともなると緊張したのか、イライラし始め、余裕が無い表情となっていました。
手術は成功。その後、大川君は医者の予想を上回るほどの回復振りで、番組の最後にはお粥を食べるシーンに移りました。以前を固形物を食べると吐いてしまっていました。それが画面に美味しそうにお粥が入ったお椀をむさぼっている彼が写ったのです。吐くことも無く、「美味しい、美味しい」と食べていました。さらに彼はお粥に塩を振ってみました。彼にとって「味覚」は未知の世界のです。だから塩のしょっぱいという感覚は想像もつかないのです。
塩を振ると「ただでも美味しいけど、塩を振るともっと美味しい」と塩のしょっぱさをとても嬉しそうに味わっていました。
私たちは当たり前の事を当たり前として生きています。そのことに関して「神に感謝しろ」とか宗教くさい事を言うつもりはありません。しかし、漠然と何事にも感動しないで生きている方は、きっと損をしているではないかと思います。日々の生活を大事に生き、些細な事を喜ぶ人生を送れば、きっと大きな喜びも手に入るのではないでしょうか。