先日、このブログにおいて協力のお願いをしておりました、「大川達也」君の手術に伴う募金は目標額の3000万円に達したのことです。多くの方からのご賛同が得られたと聞いております。日本もまだまだ捨てたものではないと感じます。

今後は９月中旬に慶應義塾大学付属病院にて移植手術を実施される予定だそうです。

一日も早く、美味しい食べ物を自分の口で食べれるようになれるよう祈りたいと思います。

ところで私は今回の件で、色々と関心事が具体的に表れてきました。それは将来の財産である「子供」への「生きる権利」。そして、それを「行政がどこまで関与していくのか」という事です。

夏休みなどもありましたの、８月は今までに無く、テレビを見る時間がありました。その中で気になった話（発言）が２つあります。
１つは細木数子さんが福祉国家のあり方について発言したものです。
その内容の要旨は「政策で福祉が充実しすぎるとつまらない国ができてしまう。例えばスイスという国があるがここは大変に福祉が充実しており、老後の心配がいらない。一見、理想的ではあるが、実際は年老いた親と子供が家族という一つの組織ではなく別のものとなり、美しい海岸には年老いた夫婦ばかりがいる。
また、たまに親が独立した子供を食事に招くと「食事代」を請求するといった冷めた関係が出来上がってしまう」といったものです。

日本と言う国が福祉を強化したからこのようになるかと言えば、そうとは言えないと思います。昔ながらの地域の交流や親との関係が急激に冷めてしまうとは思えません。しかし、最近のニュースを聞いているとその兆候は確実に出現しており、100％の否定はできないでしょう。

もう１つの発言は江原啓之さんが「寿命」という考え方を語ったものです。その内容は「人の寿命は生まれた時に自分が決めるのです。だから、長ければ良いとか、短いからかわいそうというものではない。例え、短くともその過ごした時が大変充実し、存在していたことが意味あるものであれば寿命を全うしたこととなる。もしこの寿命を変えるとするならば、悪意あるものとして他人から強制的に変えられる（つまり殺される）ことだけ」といったものでした。

以上の２つの発言は福祉のあり方を方向付ける上で、参考になるものではないかと思います。